「うる星やつら」というタイトル
原作者のデビュー作のタイトル『勝手なやつら』の名残を残し、
かつ作品の宇宙的なイメージから当時の編集長の田中が名付けた。
また、連載開始当初のタイトルロゴはおどろおどろしい感じのデザインであった。
また、サブタイトルには「思い過ごしも恋のうち」(サザンオールスターズ)
「酒と泪と男と女」(河島英五)「かけめぐる青春」(ビューティ・ペア)、
「ないものねだりのIWantYou」(C−C−B)等の
ヒットソング名を度々用いているほか、
本作と同時期に『少年サンデー』で連載されていた作品のタイトルから
語句を拾ってサブタイトルにしたこともある(宮本武蔵編)。
原作者が語る『うる星やつら』
原作者は「『うる星−』はやろうと思えば、
いつまでも連載を続けられる安全パイなんだけど(いわばこれは20代の漫画であり)、
勢いがあるうちに終わらせたかった」と少年サンデーグラフィック誌上にて語っている。
また、自身がお気に入りの作品は原作第3話の「石油が町に降る話」
(原題「悲しき雨音」)と、水乃小路飛麿が最初に出てきた話(原題「白球に賭けた青春」)と
あたるが幽霊少女・望の願いを叶えてやる「最後のデート」。
一番気に入っているコマは、「最後のデート」で、
あたると幽霊の望がデート中に花火を見上げているシーンだという。
中盤あたりで、マンネリになってきたため「もう終わらせよう」
という意識もあったらしいが、「藤波竜之介と父」というキャラが登場して、
彼らがかなり動かしやすかった
女らしくなりたい竜之介とそれを邪魔する父親という両者の行動原理が明確だったため、
その後藤波親子が絡んだエピソードが数多く作られ、
原作者本人も「竜之介親子にはかなり助けられた。
あの二人がいなかったら『うる星』はもっと早く終わっていたかもしれない」と語っている。
従って、二人は原作者がもっとも気に入っている部類のキャラクターであり
ちなみに、一番好きなキャラクターは「サクラ」とのこと.
次作主役の「らんま1/2」の乱馬と父のモチーフにもなった。
また、この物話の主役については、
「私はあたるが主役であると思っています」と語っている。